住宅ローンの返済が苦しいとき、返済期間を定年後にまで延長して月々の返済額を減らす案が浮かぶこともあるでしょう。
しかし定年後も住宅ローンを返済し続けるのは一般的に難しく、現役時代に完済できない計画はあまり推奨されないので注意が必要です。
今回は、定年後に住宅ローンが払えない理由のほか、返済を滞納するとどうなるのか、その適切な対処法も解説します。
定年後に住宅ローンが払えない理由
定年後に住宅ローンの返済が行き詰まりやすいのは、まず退職金が想定どおりに出るとは限らないからです。
思っていたよりも退職金が少なく、返済計画が狂って支払いが行き詰まるケースは少なくありません。
また、定年後は一般的に現役時代よりも収入が減るものです。
定年後に何らかの仕事を続けても、現役時代と同じように返済を続けるのはなかなか難しいのでご注意ください。
さらに、定年を迎えるころには健康上のリスクがどうしても高まります。
急な病気やケガで高額な医療費がかかり、住宅ローンの返済に響くケースもよく見られます。
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定年後に住宅ローンが払えないとどうなる?
住宅ローンの返済が遅れても、最初のうちは督促状が届くのみで、生活に大きな影響はありません。
しかし返済滞納が続くとやがては分割返済が認められなくなり、債権者から一括返済を求められます。
さらに滞納が続くと保証会社が返済を立て替えるものの、以後は保証会社が債権者となって返済を請求してくるため、債務者の状況はとくに変わりません。
債権者が変わってからも滞納が続いた場合、保証会社が競売の申し立てをおこないます。
期日が来ると競売が実施され、債務者は自宅からの立ち退きを求められてしまいます。
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定年後に住宅ローンが払えないときの対処法
自宅の売却金で住宅ローンを清算できる見込みがあるなら、返済を滞納する前に自宅を売却するのがひとつの方法です。
売却金をすべて返済に充てても住宅ローンを清算できない場合でも、任意売却でなら自宅を売れる可能性があります。
任意売却とは、住宅ローンが残っている不動産を債権者の許可のもとで売却する方法です。
任意売却は少し特殊なところはあるものの、競売よりも有利な点が多いため、返済が苦しいときに少なからず使われています。
自宅の売却で住居を失いたくないときは、手放した自宅をすぐに賃貸物件として再利用できるリースバックを使う方法もあります。
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まとめ
定年後に住宅ローンが払えない理由には、退職金が予想より少ない場合がある、収入が減少することなどがあります。
返済を滞納すると、最初のうちは督促状が送られてくるのみですが、やがて一括返済を求められ、最終的には競売にかけられて自宅の所有権を失ってしまいます。
競売によって自宅を失ってもローンが残ってしまうことも多いので、任意売却などで対処しましょう。
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